2008年03月05日

東京マラソンの舞台裏―東京を3万人が走るまで

無事第2回目が終了した東京マラソン。本書は第1回の実現に関わった関係者やボランティア、谷川真里へのインタビューを基に編集されている。
最も困難だった警察との交渉、計測から始まったコースの選定、などランナーとして参加するだけでは決してわからない様々な思いと労力が伝わってくる。中でもボランティアは3日間も自費で所定の場所に向かわなければならない事やビッグサイトは富岡八幡宮の領域だということや、「魔を祓う」「競う」「祝う」等のテーマに沿って奏でられ伝統芸能など読んでみて初めて知らされることも少なくない。
日本最大の3万人マラソンの裏には応募者総15万人に加え警察、ボランティア、ドクターら多くの関係者を巻き込む大イベント、「東京大マラソン祭り」の全貌の一握り(著者自ら書ききれていないと記している)を知る事が出来た。
今後参加するランナーは是非一読し沿道の人々に感謝の気持ちを抱いてほしいと思う。またすでに走ったランナー、関わった人たちもそれぞれのドラマと照らし合わせて一度目を通せば新たな感動が得られるかもしれない。
回を重ねるごとに運営、ボランティア、警備、そして日本人の印象が変わっていく事は間違いない。
今年6月に行われる2016年オリンピック開催地の一次先行に残り来年10月の総会で見事開催地に決まるかは全く予想は出来ないが5回目以降が継続され著者の語るように日本の“無形文化財”として残り続ける事を願う。

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