2008年03月01日

RUN 遺書

2005年9月に「ナンバー」に掲載された「遺書」に加筆されたノンフィクション作品。
小学5年というまだ10歳を超えた程度の少年が向き合わざるをえなかった悲劇。金銭不足で部活にすらまともに参加できなかった学生時代。いわゆるW杯を目指すヒーローストーリーとは似て非なる世界を相手にサッカーに挑む男のドラマが描かれている。小学生からの
友人廣山望からストイコビッチ、アーセン・ベンゲルなどサッカー人生の中でめぐりあった人々から吸収し導き出した自分自身の道程。スコットランドやギリシャのトップリーグより格上と称されるスペイン2部にたどり着きたたき出した2桁得点はサッカーに肥えた国民をも納得させる結果だった。サッカーは自分との対話と語る30歳のゴールゲッターのリアルな戦いが描かれた一冊に仕上がっている。中でも「2人のキモチ」と題された章の夫婦の馴れ初めの話はなかなか恋話としてもおもしろかった。

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