2005年12月30日

Starting Line 〜開幕戦〜

9b8632ba.jpg第84回全国高校サッカー選手権大会 開幕戦
甲府東(山梨) 2-5 一条(奈良)
12月30日
東京・国立競技場
観客数:6,835人
気温:9℃

後半36分甲府東、19分に交代でピッチに入った11山田が弾かれた味方のシュートを押し込み差を2点に縮めるもここまで4失点の初出場校イレブンに残された時間で試合を覆す事は簡単な事では無かった。
甲府東はロスタイム2分も懸命にボールを追うが既に集中力が崩れたチームに得点に繋がるチャンスは訪れなかった。

前半8分GK1松永がペナルティラインを超えてボールに手で触れてしまいFKを献上し一条10徳村に決められ先制点を許す。1点を失ってからの甲府東は中盤から底のポジションが下がり気味となり連係が不安定となり19分にGK1松永のファンブルを11南に押し込まれ2点差とされる。32分になんとか8内藤がFKに合わせたヘディングで得点を決めるがその後チャンスを作れず前半を終える。
後半11分またもやGK1松永が前半同様の警告を受けFKを一条へ献上。10徳村がループ気味のシュートでネットを揺らし差を広げる。前半得点を決め手から前かがりになった甲府東だったが逆に一条15梅本に得点を許し、さらに勝利を遠ざけてしまう。36分甲府東、味方の弾かれた味方のシュートを逃さず17分前に交代で入った11山田がボールを押し込み2点目を刻む。しかしすでに集中力の切れた甲府東DFの足は動かず一条6本井の右クロスを10徳村に勝負を決定付ける自身ハットトリック(99年度より開幕戦を行う現行制度になってからハットトリックは初)、チーム5点目を打ち込まれ勝負が決まった。

GKのミス、パスミスのような全体的なミス、勝因敗因をあげようとすればいくつも出てくるだろう。
しかし本当に勝負を決めたのは、3年前初出場初戦(平成14年12月31日(火)[市立船橋:前半2-0,後半4-1]千葉県総合運動場陸上競技場)で1-6と大敗に泣いた一条校のなんとしてでも初戦突破という気持ちが、地区予選突破を戦い抜いた高校との大きな違いだったからかもしれない。これはW杯等の世界レベルの試合でも同様の事が言えるのでは無いだろうか。
気持ちや経験が何よりも大きな要因とは言い切れないが、僅かな差を作る大きな武器になると信じたい。

今大会初出場で国立で戦い、どの学校よりも先に幕を閉じた甲府東。涙を落とす結果も高校初の偉業にかわりはない。いつの日か再びこの地に辿り着いた時に次のステージへ進む事を願う。
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