2005年03月21日

真意

3―5―2そして4―4―2、吉とでるか凶とでるか?代表監督が博打をするとは考えられない、きっとジーコにも念に練った奇策があるんだろう。

 レジーナのMF中村俊輔(26)は20日、代表の合宿先のフランクフルトに到着。
 練習試合で4バックをテストしたことを報道陣から知らされると「え?」と驚きの表情。「カバリングとか口で言わなくても分かる。守備でのコンビネーションを考えたら3バックの方がやりやすい。3―5―2の方が体に染み付いている」と3バックの戦いやすさを強調。
イランの印象については「いい選手がそろって個人能力はすごいけど、ボールを取られたあと戻らなかったりバラバラ。日本が組織で守ってカウンターというイメージ」と攻略方法を頭に描いていた。

 決戦を前にジーコ監督が、選手さえも驚く布陣を敷いた。アマチュアチーム相手に試したフォーメーションは4―4―2。先発メンバーは指揮官が就任当時に理想形と掲げたシステムで配置された。35分ハーフの試合は状態の悪いピッチに苦しみながらも1―0。試合後に報道陣から「本番では4バックでいくのか」と問われると「おそらく4(バック)だ」と語った。
 狙いは2つある。「相手を視野に入れた部分がある」と振り返ったように1つは4―2―3―1の陣形を敷くイラン対策だ。ダエイの1トップに対して3バックでは2枚が余ってしまう。しかも、イランは2列目にハシェミアンとマハダビキアが左右に張る。サイドのケアを考えても4バックが有効との考えだ。
 そして、もう1つは中田の復活を見据えてのものだ。中田が故障離脱した昨年4月のチェコ戦以降、4―4―2はW杯1次予選通過を決めた後のシンガポール戦とDFが駒不足だったドイツ戦の2試合だけ。中村をトップ下に置く3―5―2でアジア杯を制覇し、1次予選を勝ち抜いた。しかし、絶大な信頼を寄せる主将の復帰にジーコ監督も動いた。布陣は欧州組の状態で決まるかとの質問に「その通り」と発言。中田が万全ならば中村と司令塔を2枚置けるように中盤を再編成。小野、稲本と4人が並び立つことも可能にした。
 もっとも突然の4バックに課題も浮かび上がった。DF宮本が「意外だった。もう少し確認が必要」と言えば、DF坪井も「サイドが両方上がって(中央が)2対2になる場面があった」と修正点を口にした。中田が本来の位置でプレーできる一方で、本番6日前のシステム変更は大きな賭け。ジーコ監督が勝負に出た。
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sm7779 at 10:35│Comments(0)TrackBack(0)

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